2009年09月23日
Consecutive holidays
いつの間にか名付けられていた『シルバーウィーク』
僕と彼女は、少しだけ遠出をした。
あまり時間のない僕たちは、ちょっとでも連休を味わいたくて
いつもより少し離れたレストランで食事をする。
いつもなら空いている時間帯なのに、連休のせいか混んでいて
僕らは少しため息をつきながら、順番を待った。
『ねぇ、連休ってなんで終わった後があんなにもむなしいのかしらね』
彼女は携帯でメールチェックをしながら、呟くように言う。
『楽しみが終わってしまうからじゃないかな。
仕事とか、学校とかそういった現実にもどらないといけないからね』
僕も携帯でメールをチェックする。
仕事のメールが1件はいっていたけれど、急ぎでもなかったので
見なかった事にする。
『でもお休みっていいわよね。だってあなたに会えるもの』
不意に彼女が携帯から顔を上げて、にっこりと笑う。
滅多にそんな事を言わないコだから、僕は中学生みたいにどぎまぎする。
『あっ、うん。そうだね』
そう答えるのが精一杯な僕を、彼女はニヤニヤ笑いながら見ている。
あぁ、やっぱり連休って素晴らしい。
僕と彼女にこんなにも幸せな時間を運んでくれるのだから。
Posted by nico at 23:22│Comments(0)